筋肉豆腐の問題

小学生コースで取り組むお絵描き算数の問題(どんぐり倶楽部の算数文章問題)で有名なもののひとつに、筋肉豆腐があります。

この問題が最初に登場するのは1年生向け問題である1MXで、数字を変えて6MXまで定期的に登場します。

1MX62

朝早く目覚めたハム次郎は、どういうわけか、 突然、もっと筋肉を付けようと思い、どうしたら筋肉が付くのかを色々調べました。その結果、筋肉豆腐の半分が蛋白質で、その蛋白質の半分が筋肉になることをつきとめました。では、100gの筋肉を付けるには筋肉豆腐を何グラム食べるとよいでしょう。

実は1MXで初めてこの問題に出合ったお子さんの多くが口にする言葉が不思議なくらいに同じで、それは「豆腐が何グラムかわからないからできない!」なのですが、豆腐が何グラムかを求める問題なのに、この短い文章を読んでもそのことがわからないのです。

ちなみに高学年でお絵描き算数を始めた場合でも0MXからスタートですので、上記の言葉は高学年のお子さんであっても同様です。低学年であっても高学年であっても変わりません。

この問題は初見で意味をとれるお子さんが少なく、わからん帳(=おたから帳)にして数年かけて何度も繰り返し取り組んでわかるというケースが多いです(もちろん、最初からすぐに描けるお子さんもいます!)。

そして、6年生問題の6MXではこのように数字を変えて登場します。

6MX04

朝早く目覚めたハム太郎は、どういうわけか、突然もっと筋肉を付けようと思い、どうしたら筋肉が付くのかを色々と調べました。その結果、筋肉豆腐の80%が蛋白質(たんぱくしつ)で、その蛋白質の62.5%が筋肉になることをつきとめました。では、100gの筋肉を付けるには筋肉豆腐を何グラム食べるとよいでしょう。

過去に6年生になりたてのお子さんで、1MXで初めて筋肉豆腐に取り組んだ時から一度も間違えることなく描けて答えが出せていたのに、この6MXの問題は粘ってもできなかったということがありました。

何度も同じような問題に取り組み、それまで難なくできていたのにと本人も少しもやもやしている感じでした。「いつもは分数なのに、パーセントなのでわからなくなってしまった」といってはいたものの、決してパーセントが苦手だった訳ではありません。でも何かその子の弱いところを大いに刺激するポイントがこの問題にあったのは確かでしょう。

お絵描き算数の問題は、年長さん問題である0MXから6年生問題の6MXまで100題ずつありますが、「数字を変えただけの同じように見える問題が多いし、これとこれは全く同じじゃないかしら、意味があるの?」と思われることもあるかもしれません。しかし、700題全体で見て色々な仕掛けのある問題でもあり、一見同じようであったり、一字一句同じものであっても意味がありますので、長い目で見ていただければと思います。

さて、大人のみなさんもぜひこの筋肉豆腐の問題にチャレンジしてみませんか。実際に描いてみると楽しいですし、何よりとてもおもしろい問題ですよ。

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