人に点数を取らせるということ

こんにちは。
高校生コース講師の小谷野です。

塾の先生という仕事は、テストにおいて「生徒に」点数を多く取らせてあげるという仕事です。
当然ですね。
点数が全てではないという本音もありますが、この仕事の性質上それは言い訳です。
点数に妥協は許されません。
テストの点数というのは、何百万人が競うゲームとしては可能な限り公平な基準だと思います。

自分は正直テストが得意でした。
自分で自分に点数を取らせてあげることは容易いです。
それに対して、人に点数を取らせてあげることは何倍も難しいことだと実感しています。
皮肉でもなんでもなくそう思います。
自分とは違うところでつまずいていたり、悩んでいたりするからです。
なので、自分の成功体験を押し付けても、生徒が理解してくれるとは限りません。
千差万別の方法を日々模索しなければなりません。
しかし、そこが面白いところです。

難しい分、生徒が嬉しそうに良い点数を報告してくれると、こちらも喜ばしいです。
自分でいい点数をとれた時ももちろん嬉しかったのですが、それより教え子のいい点数を拝めることの方が幸せです。
日々の頑張っている姿を見ているからでしょうか。
きちんと努力すればきちんと結果がついてくる、そういう意味で勉強・テストはやはり公平だと思います。
最近の例です。
そんなに数学が得意ではなかったけど、問題集を根気強く演習していたら学年で3位の成績を取れたり。
数学が得意な子が2回連続で定期テストで100点を取れたり。しかも英語でも100点を取っていたり。
詳しくはこちらの記事に載せております。「100点を連発!!!」

生徒の点数がいいのは各自の頑張りの成果です。
自分はそって背中を押したにすぎません。
塾での勉強時間はその子にとっては日々の一部でしかない。
学校や家でもきっとちゃんと勉強したからいい点数が取れたのです。
でも生徒の点数が悪いのは先生のせいです。
努力する背中を押してあげられないのは先生の力量不足です。

科目の中身をわかりやすく教えることはそんなに難しくありません。
手厚い参考書もあるし、最近はyoutubeなどでも補足可能です。
難しいのは、生徒の努力を舵取りすることです。
どんなに努力して大海原を進んでいこうとも、方向を間違うと目的地の島にはいつまで経ってもたどり着けません。
安全な航海には、頑丈で推進力がある船はもちろんですが、正確な地図と羅針盤、経験豊富な船頭が必要です。
航海する動機を生徒にきちんと与えながら、方位を正確に直してあげることが塾の先生には求められます。
どの分野で、どの方向に、どのくらいの努力が必要なのかを見極めて舵取りを手伝うこと。
結果として生徒の点数に結びつくような指導。
それが塾の先生に求められる能力です。
日々精進していきます。

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