受験戦略講座①~目標得点を決めろ!

皆さんはテストをなんとなく受けていないですか?
たしかに、学校の定期テストくらいならそれでもいいでしょう。
しかし気になるのは、本番を想定した模試または過去問を解くときです。
このときは話は別です。
目標得点もなしになんとなく解いていないですか?
なんだかよくわからない偏差値とかいう数値に振り回されていないですか?
ダメです。
まず、目標得点を決めてください!

特に高3、中3の受験を間近に控えている組は今すぐ目標得点を決めましょう。
大学受験で言えば、共通テストや二次の科目ごとの目標得点。
高校受験で言えば、後期試験5科目の目標得点。

目標得点が違えば、勉強方法も変わります。
例を出しましょう。
共通テストを受験する高3生を考えます。
A君:数学がめっちゃ得意なので、数学で得点を稼ぎたい。
→目標:数ⅠAで90点~100点
B君:数学が苦手なので、数学では足を引っ張らない程度にできればいい。
→目標:数ⅠAで60点~70点

A君とB君では、問題の解き方も、勉強への取り組み方も変わります。
一応確認で数ⅠAの配点は以下の通りです。
(必修)大問1と大問2:各30点
(選択)大問3or4or5:各20点(から2問選択)
合計100点

まずA君。
数学は満点近くとりたい。それなら、全範囲をしっかり得点しなければいけません。
苦手分野がないようにすべての分野を潰すでしょう。
当日の解き方も、大問1からすべて解くという意気込みで解きます。
なるべく満点を狙いつつ、数問落としても仕方ないという感じ。
最悪、各大問の最後の難問が数問わからなくてもいいかなという心持です。

それに対してB君。
数学は、平均よりも少しできればいい。
苦手分野は一つや二つあっても大丈夫です。
確率・三角比・二次関数・統計・整数問題などなど。
範囲が広いので、自分が解けそうなところをつまみ食い的に得点すればOKです。
当日の解き方も、目標得点から逆算できます。
例えば、後半の選択問題なら大問一つ丸々わからなくても大丈夫です(-20点が確実なだけ)。
もしくは、大問一つにつき、10点弱は落としていいです(10弱×4=40点弱は失点します)。

目標得点によって、その科目の勉強の仕方も、当日の問題の解き方も全然変わることがおわかりいただけましたか?

もっと言えば、合計得点の目標と、それに合わせた各科目の目標の設定も大事です。
もう一度、A君とB君の例。
二人とも、共通テストは英国数の3科目受験だと仮定しましょう。
英語(リーディング&リスニング):200点
国語:200点
数学(ⅠA、ⅡB):200点
合計:600点
合計得点の目標は、二人とも480点(8割)だとしましょう。
先ほどの数学の得手不得手を考えると、二人の目標得点例は以下のようになります。

A君B君
英語130点180点
国語170点170点
数学180点130点
合計480点480点

同じ480点を目指していても、得点の取り方が全然違いますね。
極端な例ですが、英語と数学の得点を入れ替えてみました。
各科目の目標得点の設定は、人ぞれぞれバラバラでいいということです。
合計で目標を達成すればいいのです。
どういう配分でその目標を超えるのか。
その戦略が受験のカギになります。

なので、模試の段階から目標得点を定めて、しっかり対策しましょう。
特に高3なら共通テスト模試、中3ならなが模試などは、形式が本番と同じです。
本番と同じ形式の問題でどれくらい解けるのかは大事な指標になります。
偏差値や志望校判定に一喜一憂しないでください。(してもいいですがそれは1分で終わらせてください)

受験にはまだ遠い高2生もそろそろ目標得点を決めていてもいいでしょう。
国公立受験生なら高2の春休みくらいには共通テストの目標得点を決めていてよいです。
過去の入試結果を見れば、どれくらいとらなければいけないかわかります。
(国公立志望なら8割、私立志望なら7割は一つ目安です)
各大学の情報や赤本の情報を確認してみましょう。
合格最低点、合格者平均点など様々なデータがあるはずです。
私立や国公立の二次の目標得点も、高3の夏休み前には決めておきたいです。
そのうえで、夏休み頃には1回過去問を解いてみて、今の自分がどれくらいできないかを確認しましょう。

何ごとも戦略が大事です。
戦略を練るための第一歩が目標を定めることです。
ただ漠然とテストを受けるのではなく、目標を定めてテストを受けましょう。
目標に対しての達成度合いを確認することが大切になります。

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