受験戦略講座②~敵の強大さを知れ

先週に続き、「戦略」の話をします。
何度も繰り返しますが、受験において最も重要なことは戦略を立てることです。
今回のテーマは、「敵の強大さを知れ」。
要するに、志望大学の難しさを実感しろ、ということです。

前回話したことと、今回話すことは、実際は同時に行ってほしいことです。
敵の強大さを知った中で、目標得点を決めることが大事です。

皆さんは志望の大学が決まっているでしょうか?
高校2年生ならもしかしたら決まっているかもしれないですね。
高校1年生ならまだまだ決まっていなくて当然でしょう。
いつまでというリミットはないのですが、自分の感覚として、高3の4月には決めておきたいですね。
敵が定まっていない状態で戦略を立てるのは難しいので。

高1,2年生で、もしすでに志望大学が決まっているとしたら、まず過去問を見てみてください。
解かなくてもいいのでまず眺めてみてください。

どうでしょうか?
「えっ、こんな難しい問題ができないといけないのか…。」
「あれ、意外と簡単な問題もあるな」
「こんな形式の問題が出るのか」
様々な感想を抱くと思います。

過去問を確認するのは、早いに越したことはありません。
敵を知らずして戦略は立てられません。
部活だって、大会の初戦の対戦相手が決まったら、その学校の分析をするでしょう。
そのうえでこちらの戦略を立てますよね。
それと同じです。

とは言いつつ、どれくらいの時期に過去問を見ればいいのか?
目安としては、
①共通テスト:高2の同日に解いてみる
②私大、国公立二次:高2の春休み~高3の夏休み前

①共通テスト
2021年1月に実施されるのが初めてのテストです。
もちろんセンター試験の傾向を継承するところもあるでしょうが、大きく変わるところもあります。
1月16日、17日のテスト翌日には新聞に問題が掲載されると思います。
国公立志望の高校2年生は試しに少し解いてみてください。
理社は厳しいと思うので、英数国だけでもOKです。
1年後の自分を見据えるための目安になります。

②私立・国公立二次
こちらは各自の進捗具合にもよりますが、高3の夏休み前くらいまでには、しっかり確認しておきたいですね。
試しに休日を使って、本番と全く同じ時間割で問題を解いてみるのも手です。
おすすめはゴールデンウィーク。どうせ暇なので。
全然解けないと思います…。
また、時間割通りやると、休み時間が意外と長かったりすることにも気づけます。
難関国公立や早慶を受ける人向けに、各予備校(駿台・河合・東進・代ゼミなど)がその大学に特化した模試を夏休みに実施してくれています。そこを一つの目標として勉強計画を立てるのもおすすめです。
なので、夏休み前までには一度過去問を解いておきたいのです。

大学受験という壁は強大です。
正直に言って、学校の教科書レベルの実力だけでは解けません。
自分で主体的に戦略を考えて学習を進めた者が、その壁を越えることができます。
学校に言われたこと、塾で言われたこと、参考書に書いてあること、Youtubeで見た情報などを自分で取捨選択して自分なりの勉強戦略を立てみてください。

高校2年生は、年が明けてからの1年間が勝負です!

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