単位換算は小学生・思考力養成コース(お絵かき算数)の生徒さんに多く質問されることのひとつです。
「1時間は何秒?」の他によくあるのが、「1㎞は何メートル?」や「1Lは何ミリリットル?」等々。
実はこの類の質問をするのは、低学年に限りません。特にお絵かき算数を始めたばかりの高学年のお子さんの質問が多い印象です。
さて、「1時間は何秒?」と質問するお子さんのうち、多いのが「1時間は600秒」と主張するケース。
その場合、逆に「1分は何秒でしょう?」とこちらから質問すると、元気よく「60秒」と答えます。そうなのです、「1分は60秒」、「1時間は60分」、難なく答えられるのに、1時間を秒に変換すると600秒になってしまうのです。
これには様々な原因がありますが、それは今回はひとまず置いておきまして、ご家庭での取り組みで単位換算は乗り越えてしまいましょう!
方法は、日常生活での会話です。つまり、普段からこのような話題を積極的に出していくのです。ご家庭での暖かい雰囲気のなかでの会話が、子どもにとって一番の定着につながります。
「1時間は何秒?」の場合は、「10分は何秒でしょう」と質問するところからスタートしてみてください。
また、「この牛乳パックは1Lと表示してあるから、1000ml入っているということだね」や「あなたの身長は138㎝だけど、何メートル何センチでしょう」など、食卓を囲みながら、もしくは送迎の車の中で、ちょっとした会話やクイズをしてみるのもよいでしょう。
そして、毎日でなくてもよいですから、小学校を卒業するまで何度も根気よく繰り返し話してみてください。ちなみに高学年で勉強する単元「速さ」も、車に乗っているときに時速の話題をすることが理解の早道にもなりますよ。
下の画像は、お絵かき算数で使用している問題を作成している、「どんぐり倶楽部」のホームページで紹介されている単位換算表です。「時間」は載っていないのですが、おすすめです。わかるまで、よーく見てみてくださいね。