こんにちは。
高校生コース講師の小谷野です。
今回はタイトル通りです。
三日坊主でもできる独学!
大上段に構えてみましたが、中身は講師自身が行っている独学法の紹介です。
何を隠そう私自身、あまり興味が長続きするタイプではないです。
三日も勉強すれば飽きてしまい、全然手を付けなくなってしまうことがよくあります。
そこで、「自分のありのままの勉強法を紹介しよう」、と思い立っての新企画。
今回は、数学Ⅲの勉強法です。
自分自身、実はド文系なので、高校時代は数ⅡBまでしか勉強していません。
しかし、数Ⅲくらいわかっておきたいなと思い、密かにちょいちょい勉強しています。
今回は、数学が苦手なド文系が独学で数Ⅲを勉強するリアルをお見せいたします。
おそらく、ほかの教科にもいくらでも応用可能な話ですので、お付き合いください。
評判が良ければ、英単語編や古文編なども執筆予定です。
こんな人におすすめ
まず、本記事がどんな人におすすめなのか?
①三日坊主の人(=飽きやすい&努力が嫌い)
②勉強計画が立てられない人
③中学生や高校1,2年生(=まだ大学受験まで余裕がある人)or社会人(勉強に関しての制限時間がない人)
つまり、飽きやすい人、かつ勉強に切羽詰まってない人におすすめの勉強法を紹介します。
逆におすすめしない人は、
①三日坊主じゃない人(=一つの物事に長く集中できる人、目標に向かってコツコツ努力できる人)
②計画を立てるのが好きな人
③高校3年生で大学受験まで余裕がない人、来月までに資格を取らないといけない人
では、早速始めましょう。
(長くなってしまったので、今回は前編です。後編はまた次週のお楽しみです)
①まずは手軽にYoutube
何事もまずは手軽に始めましょう。
初めから身構えすぎてもいけません。
気軽にYoutubeくらいから勉強を始めました。
動画を見るという行為が一番ハードルが低くて始めやすいです。
自分自身は活字を読むのが苦手です。
なので、本を急に読もうとしても長続きしません。
これはもう幼少期の習慣に起因する特性なのでそう簡単に変えられません。仕方ないと諦めています。
(社会人になってから徐々に読書好きにはなってきましたが…)
動画を見るときの態度ですが、まずは動画を見るだけにしましょう。
ノートすら取りません。
だって、面倒なので。
もちろんノートを取れるなら取るに越したことはないです。
でも、だいたい途中で挫折します。
ノートを取らないと勉強したことにならないみたいな変な思い込みに囚われてしまうのがもったいないのです。
それより、大事なのは、細くても長く続けることです。
最初は、面白そうなテーマの動画を見ましょう。
網羅的な講義系動画ではありません。
まずは、ざっくりと特定分野を深堀できるような動画がおすすめです。
例えば、
・「中学数学から始める微分積分」(予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」)
・「ネイピア数eってなんだよ?」(鈴木貫太郎)
・「【オイラーの公式】世界一美し数式を証明せよ」(河野玄斗)
あたりを見ましたね。
全部理解できなくていいです。
なんとなく面白いなー、って思えればOK。
動画を見ていて気が向いたらノートを取りましょう。
あくまで、気が向いたらでいいですよ。
そのために、自宅のノートパソコンの前にはいつも自由帳的なノートが広げられています。
どんな分野のことでも、気になれば書き込んでおくようにしています。
だから内容に統一感がないノートが出来上がります。
数学の下に英語。その次のページには化学。みたいな感じ(←この意識は後のテーマにも関連します)
「動画を見るからには、絶対ノートを取って、絶対公式を覚えなきゃ」
なんて気負わないでください。長続きしません。
てな感じで気軽に勉強を始めてみてください。
「始める」
これが肝心です。
人間は何事も「始める」のに一番労力がかかります。
②参考書はいろいろ買ってみる
第2ステップ。
さすがに動画だけでは理解が不十分です。
もっと理解したいなー。
そんな風に思ったら、本屋に行きましょう。
そして、2,3冊の参考書を買いましょう。
ジャンルが違ったり、別の人が書いたものがいいです。
A先生の説明ではわからなかったけど、B先生の説明ならわかる、みたいなことがあるからです。
2,3冊買うというのは、そのすべてを完璧にするというわけではないです。
複数の参考書をどのように使うのかは次の章に譲るとしてここでは、買った参考書を紹介します。
⑴『青チャート』 ← 網羅性高く・問題量多い、受験生が使うがっつり問題集
⑵『差がつくテーマ100選 志田昌の数学Ⅲの点数が面白いほどとれる本』 ← 網羅性は中程度(問題量は少ない)、説明がわかりやすい
⑶『テキストと過去問で学ぶ 数学検定準1級』 ← 広く浅く問題を解ける、初歩的な理解を確認できる
⑷『今日から使える微分積分』 ← 完全に読み物、微分積分で詰まったらこれを読む
こんな感じで役割が違う参考書を揃えます。
同時に買う必要はないです。
1冊買ってみて、違うなと思ったら、また次を買う。という感じで揃えました。
まず買ったのは、『青チャート』。
受験生のノリが抜けていませんでした。
正直に言いますが、これは失敗です。
青チャートが悪いわけではありません。
初心者が急に青チャートは無理です。心が挫けます。
問題量が多すぎる。これに尽きます。
次に買ったのが、『差がつくテーマ100選』。
有名予備校講師の1冊。
これは個人的には非常におすすめ。
各テーマの説明が細かくて、初学者でもギリついていけます。
難しすぎる問題がないのがいいのです。
そして、問題量がちょうどよく少ないです。
次に『数学検定準1』を買いました。
やっぱり学習には目標があった方がいいかな、ってことで買ってみました。
(今のところ数検を受ける予定はなく、単なる自己満の勉強を続けていますが…)
これは実践的な問題多めです。
検定の過去問なので当然のことですが、各分野からランダムに問題が出ます。
なので、ある程度勉強してからの方がいいです。
また、自分が買ったやつは各分野の軽い演習問題もついているので、そちらも練習になります。
最後に『今日から使える微分積分』。
やっぱり数学と言えば微分積分でしょ、っていう素人考えでとりあえず買ってみました。
これは完全に読書用です。
数Ⅱレベルの微分積分(何なら数Ⅰの関数あたり)から説明してくれます。
読んでいて面白いです。
数Ⅱレベルの微積までは習ったよっていう人は数Ⅲの微積に行くのにいい架け橋になります。
ただ、後半はだいぶ難しいのでまだ読んでないです…。
前半はこの辺まで。
簡単にまとめると、
1⃣ まずは手軽に始める
2⃣ 参考書は1冊にこだわらず色々買ってみる
これが第一歩です。
次回は、
参考書の進め方などの話をします。