皆さんこんにちは。
高校生コース講師の小谷野です。
小谷野おすすめの勉強系YouTubeチャンネルを紹介していくシリーズ第二弾。
高校生向けの科目学習に役立つ勉強系YouTubeチャンネルを紹介していきます。
前回がゴリゴリの理系チャンネルだったので、今回はゴリゴリの文系チャンネルを紹介します。
楽しく学ぶ古文チャンネル
古文を専門に教えてくれるという希少なチャンネルです。
チャンネル概要
予備校、学習塾で古典を教えてらっしゃる先生が主に古文の動画を出してくれています。
若くてイケメンで、文字がきれいで声も聞きやすい。
先生としての要素はすべて兼ね備えています。うらやましい。
本業の予備校の傍らだとは思うのですが、動画の配信頻度が非常に高くてありがたいです。
【動画内容】
●朝から古文単語
●定期テスト対策講座
この2本柱が、2023年においては定期的に配信されているシリーズです。
これらに加えて、
●文法の解説動画
●入試問題の解き方や読み方の解説動画
●文学史の解説動画
なども配信してくれます。
あとで詳しく述べますが、「朝から古文単語」シリーズが個人的には画期的だなと感じてます。
その名の通り、朝のちょっとした時間に見る用に短時間で古文単語を解説してくれる動画です。
単語なんて単語帳で覚えた方が効率がいいと思う方も多いかもですが、その概念を覆してくれる意欲作です。
どんな人向け
シンプルにおすすめなのは、定期テストレベルの古文をまずは頑張りたい高校生です。
上に述べた定期テスト対策動画が充実しているので、自分の高校が授業で扱っている単元を調べれば、おそらく解説動画が上がってると思います。
4月以降の動画だと、
●『伊勢物語』 「渚の院」
●『竹取物語』 「なよたけのかぐや姫」
●『徒然草』 「世に従わん人は」
●『宇治拾遺物語』「小野篁、広才のこと」
などが上がってます。
もちろん過去の動画では様々な文章を解説してくれていますので、定期テスト対策にぜひチェックしてみてください。
推しポイント
①痒いところに手が届く古文の動画
古文の動画というと、「文法の解説」が主になる印象です。
助動詞の識別や敬語の使われ方など。
もちろん、楽しく学ぶ古文チャンネルでも、文法の解説動画も出されています。
しかし、それ以上に特徴的なのが、前述の古文単語の解説シリーズや定期テスト対策の解説動画、穴になりやすい文学史の動画など、痒いところに手が届く動画が多数ラインナップされていることです。
こんな古文動画あったらいいなーという夢を叶えてくれています。
②丁寧な読解解説授業
定期テスト対策の動画は、本当に予備校クオリティだと思います。
非常にわかりやすい。読解の方法論の説明も分かりやすいです。
単語チェック、文法チェック、主語は〇で囲む、などなど、読み方のコツを丁寧に解説してくれます。
助動詞の種類や活用形、接続助詞や敬語の分類など、ある程度の文法事項は既習済みである前提とはなります。
とはいえ、その都度丁寧に解説してくれているので、助動詞の識別を完璧にはできといなくても、助動詞は接続や活用形で判断するんだろうな、くらいの概念を持ち合わせていれば十分ついていけます。
推し動画
①朝から古文単語
古文単語は単語帳を読んで覚える。
そんな常識を覆そうとする意欲的なシリーズです。
読んで覚えられるならそれでいいのですが、古文の単語って
「なんで現代語とこんなに意味が違うの?」
「なんで一つの単語にそんな両極端な意味があるの?」
など、不明な点が多いですよね。
それを丸暗記していくのはきついです。
その負担を少しでも減らし、語源などからもきちんと解説して記憶にとどめ易くしてくれているのがこのシリーズです。
このコンセプトの動画を出している人は他にはあまりいないのではないでしょうか?
また動画の長さも丁度いいです。
2023年度の朝から古文単語シリーズは3単語ずつまとめてなので4~5分前後です。
2020年度~21年度にかけての朝から古文単語シリーズは1単語ずつで1~2分前後でまとめられています。(個人的にはこちらのバージョンも好きです。)
古文単語がどうしても覚えられない、机に座って古文の単語帳を開きたくないという人は、
朝の5分でいいので、毎日1本、朝から古文単語をご視聴ください。
②文学史対策・物語作品の系譜
文学史は、受験生が疎かにしがちな単元ランキング堂々のナンバー1ですよね。
文学史なんかに時間をかけている余裕なんてないよというのが本音だとは思います。
しかし、私大の古文では容赦なく文学史を聞いてきます。
どうせ1,2問くらいだからやったってかわんないよ、なんて思ってますか。
甘いです。その1点が最後の合否を分けるのです。
なので、どこかのタイミングできちんと文学史は学習するべきなのですが、その取っ掛かりとしてこの動画はいいのかなと思います。
歴史的な流れを解説してくれているので、日本史の文学史対策にもなります。
③接続助詞の解説
定番のテーマではありますが、非常にわかりやすい解説だと思います。
接続助詞は読解の要となる文法事項なので、早いうちに理解しておくことをおすすめします。
前述ではありますが、定期テストシリーズも絶賛更新中ですので、定期的に覗いてみてください。
また、過去の動画にもいいものが結構埋まっているので、古文でわからない箇所がある人はぜひ探してみてください。